【企画内容】
【企画に寄せて】
はじめまして、監督の小島こころです。
私はこれまで、自分の孤独や欲求不満、そしてそこから抜け出したいと願う気持ちを、誰にも話さずに生きてきました。しかし、この感情は私一人のものではなく、多くの人が心に秘めているものだと感じています。
この作品は、私自身の内側にある「もぬけのから」になった経験を、映像を通して探求する物語です。一人の女性が、自分の居場所を失い、欲望の波に飲み込まれていく。その果てにあるのは、絶望か、それとも解放か。
この映画は、俳優やスタッフが単なる**「作業者」ではなく、共に悩み、葛藤し、この複雑な感情を表現する「共犯者」**となることを求めています。
商業作品にはない、インディペンデント映画だからこそできる、生々しく、嘘のない映像を、共に創り上げてくれる情熱的な仲間を心からお待ちしています。
【作品タイトル】
『もぬけのから』
【テーマ】
日常が崩壊し、欲求不満を満たしても満たしきれないまま、開放へと向かっていく女性の魂の物語。
【あらすじ】
リモートワークで感情を繕いながら生きる女性、海野心潔(26歳)。彼女の魂の居場所は、ジャズバーの寡黙なマスターとの時間でした。しかし、その些細な日常が崩れ去った時、彼女は心の穴を埋めるように、見知らぬ男性たちとの身体の関係に溺れていきます。
欲望に身を任せるほどに「抜け殻」になっていく心潔。その姿は、現代に生きる私たちの孤独や虚無を痛いほどに映し出します。すべてを失い、夜明けの海へと向かう彼女は、一体何を見つけるのか―。
【完成尺】
約70分〜80分
【撮影場所】
兵庫県内
【撮影期間】
2025年9月末〜11月末(予定)
【募集スタッフ】
今回は、作品のクオリティを共に高めてくださるプロフェッショナルなスタッフを募集します。
◎撮影兼照明: 1名
・本作品の繊細な心情描写を、光と影で表現するクリエイティブな撮影・照明プランを共に考えてくださる方
・映画撮影での実務経験があり、機材(カメラ、レンズ、照明機材)を所有している方を募集します
◎美術兼制作アシスタント: 1名
・小道具や美術セットなど、登場人物の心情を物語る空間を共に創り上げてくださる方
・撮影現場での美術業務と制作アシスタント業務を兼任できる方を募集します
◎助監督: 1名
・現場の進行管理を担い、監督や各部署と円滑なコミュニケーションを取りながら、作品を完成へと導いてくださる方
・香盤表やスケジュール管理などの制作業務と、商業または自主制作映画の現場で助監督経験がある方を歓迎します
◎録音: 1名
・セリフだけでなく、環境音や微細な音までこだわり、作品のリアリティと世界観を支えてくださる方
・映画録音の実務経験があり、音声収録機材を所有している方を優遇します
【この作品で得られるもの】
・単なる自主制作の枠を超え、映画祭出品や劇場公開を目指す本格的な作品への参加経験
・監督との密な連携を通して、あなたのクリエイティビティを最大限に発揮し、キャリアを形成するための重要な実績
・商業作品では得られない、テーマを深く掘り下げた、真のチームワークと表現者としての達成感
【過去の受賞歴】
2021年制作作品『7才の夏』が下記映画祭で受賞しました。
・横濱インディペンデント・フィルム・フェスティバル2021
・ASK?映像祭2021
【待遇】
・撮影一日あたり:10,000円の謝礼を支給
※交通費込みの金額です
※食事は支給します
【応募方法】
以下の情報を明記の上、メールにてご応募ください。
・氏名
・年齢
・連絡先(電話番号、メールアドレス)
・志望動機(これまでの経験やこの作品への想いなど)
・過去の制作実績(担当部署、作品名、URL等)
【お問い合わせ】
ご質問やご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
[メールアドレス] cocoro.filmovie@gmail.com
[担当者名] 小島こころ
【最後に】
私が最後に映画を完成させたのは2021年です。その後も映画をつくりたくて、様々なアイデアを出してはプロットを書いておりました。ただ、なんだかどれもつまらなく感じてしまい、結局アイデアを形にできないまま終わってしまいました。
しかし、そのような虚無感を感じながらも映画だけは観続けてきて、自分が好きな作品の傾向や、自分だったらどんな作品をつくりたいのか、大切な軸が徐々に研ぎ澄まされていきました。
そんな葛藤の末、ようやく脚本として形にできたのが今回の『もぬけのから』になります。今まで投げ出していたアイデアをやっと形にできた、そんな大切な作品を、映画として一緒に完成させてくださる仲間が必要です。ぜひご協力のほどよろしくお願いいたします。
【募集締切日】
2025-09-30