【俳優の技術習得術】役柄研究③泣くための技術
このページに辿り着いた方は、これから俳優を目指して活動していこうと考えている方から、
現在も俳優として活動し、努力を継続している方だと思います。
自分の目標を達成させるためのキャリアを形成しつつ、
毎日のようにお芝居を身近に感じている人だと考えています。
ですが、自分の思うような仕事に繋がらなかったり、
自主映画やエキストラ、スタンドインのようなお仕事ばかり。
・自分のキャリアをどう動いて進められれば良いかわからない…。
・本当にこのまま俳優だけを頑張っていても仕事に繋がっていくのかな…。
・このままじゃ生活はできないし、自分が目標とする作品への出演も難しいのではないか…。
・やることが山積みだ…。
多くの方が、このような悩みを抱えています。
また、本記事をご覧なられている方々は、
✅台本は読めても泣くことができない…。
✅無理やり泣こうとしても泣けない…。
✅涙を出すことに集中して雑念を感じて泣けない…。
✅泣くためにはどんなアプローチをしたら良いのだろうか…。
これらの悩みを抱えている方々も多いのではないでしょうか。
私自身、芸能のアドバイジングのお仕事を通して様々な方から、アドバイスを求められてきた経験があります。
実際にも皆さんが知っているような俳優、モデル、タレントの方の相談に乗って来ました。
そんな中でもこのページを見に来てくださった方には、
実際の第一線で活動している方たちの意見や経験を取り入れた内容をお伝えしようと思います。
今の現状の話を聞いていただき、参考にしてこれからの俳優人生に活用してもらいたいと思っております。
本記事はそれらの経験を踏まえ、初心者でも経験者でも実践できるノウハウや方法を実体験をもとにお伝えいたします。
この記事を読むことで、
「無理に泣こうとしないこと」
「泣くために準備しておくこと」
「泣くための裏技的方法」
これらの知識が手に入ると思います。
それでは行きましょう!

無理に泣こうとしないこと
まずは前提のお話をいたします。
感情移入の鍵としての「泣く」シーン
物語において「泣く」シーンは、視聴者が一番感情移入できるポイントであり、
感情を露にする重要なシーンを成立させます。しかし、泣くだけがすべてではありません。
自分の役作りにおいて「泣く」というシーンが成立しないと判断すれば、無理に泣く必要はないのです。
泣かない選択肢の重要性
監督や演出家の想像を超えるお芝居ができれば、何も言われることはありません。
お芝居が成立しないと判断する場合、泣かない選択肢を選ぶことも重要です。
- 泣かない感動シーンだって成り立つ
俳優としての技術が不足している状況では監督は「泣く」ことを求めがちですが、
涙をこらえるシーンや全力で走るシーンなど、泣く以外の方法で気持ちを表現する場合もあります。 - 実生活の感情表現
実際に失恋した時、涙を流さない状況も存在します。
イライラ、失望、悲しみを通り越した呆れなど、
これらの感情をうまく表現できれば、泣く以外の感動シーンも成立します。
演技における「正解」と台本の読み込み
演技に正解はありません。
台本には「涙する」などと簡単に記載されていることが多いですが、
俳優自身が感情を表現する手順までは書かれていません。
圧倒的な存在感で涙しないことによって評価される場合だってあります。
これは演技において非常に難しい、奥深いポイントです。
俳優は台本をしっかりと読み込み、
自分で涙する要素を抽出し、理解し、自分の中で落とし込むことで
「涙する」シーンが成立し、評価に繋がります。
「泣くために準備しておくこと」
俳優として泣くシーンを成立させるには、現場の雰囲気や即興だけでは成立しません。
緊張、台詞の分量、カメラといった要素により、平常心でお芝居ができない環境が整っているからです。
だからこそ、8割の準備と2割の即興を意識したプランニングが必要です。
心の中に「感情の器」を作る
人間は喜び、怒り、哀しみ、楽しみなど様々な感情をもって日々を過ごしています。
泣くシーンがある日は、事前にこれらの感情を過敏に受け取り、
心の中の「感情の器」にあふれ出るぎりぎりまで溜めておきます。
- 注意点:本番のシーンまでは、その器を決して溢れさせないようにコントロールすることが重要です。
実体験をベースにした記憶の呼び起こし
感情の器は一日では作られません。過去の経験が最も心に深く刺さるため、
以下の実体験を呼び起こし、その時の気持ちを今の感情に変換します。
- 過去の記憶:辛かったこと、嬉しかったこと、声を出すほど泣いた悲しい日など。
- 感情への分解:出来事を単なる事実としてではなく、それに付随していた具体的な感情に分解して呼び起こします。
物語への深い没入
脚本を深く読み込み、自身が物語の世界の住人となって日々を過ごしてください。
演技の幅:物語から人物の特徴が浮かび上がり、それによって演技の幅が出てくるでしょう。
役の落とし込み:役を自分の中に落とし込んでいくことで、
普段自分が感じ得ない感情、怒り、悲しみなどもダイレクトに受け取れるようになります。
「泣くための裏技的方法」
ここまでお話してきましたが、どうしても泣けない場合だってあります。
体調の問題やメンタルの問題、様々な緊張感があると思います。
だからこそ、ここでは裏技的な方法で切り抜ける方法を伝授します。
あくまでも自己責任ですので、もしもの時があればご自身に合ったものを取り入れてください。
トラウマや痛みを発生させる
あなたが本当に感じたリアルな心の痛みです。
親戚や家族、ペットの死。
過去の虐待やいじめられた時の心情。
暴力や誹謗中傷を受けた時の心の傷。
これらはインパクトが強いので感情を一気に引き立たせることができますが、
自分自身のメンタルが崩壊しかねないほど強力ですので、
辛い経験との程よい距離感がとても大事です。
苦しくなれば泣ける
これは物理的な方法です。
苦しいと思うだけ息を止めたり、衣類などで首をきつくしたりする方法です。
涙目にもなると思いますし、物理的に苦しいので身体に負荷がかかっている状況です。
無理をしすぎると身体的に怪我をしてしまう場合もあります。
おすすめはしません。

☆一度泣けば涙腺が弱くなる
一度泣いてしまえば湖が崩壊したように涙を流せるようになります。
涙腺が弱くなってしまい、悲しい感情や苦しい状況が連鎖的にフラッシュバックしてくるからです。
だからこそ、日頃より泣く訓練を簡単にしておくだけで涙もろくなります。
何もない時に無になって泣く練習をしてみてはいかがでしょうか。
◎「泣く」はとんでもないほど体力を使う
ここまでお話ししていきましたが、「泣く」という行為自体がすごく体力を使います。
疲れも増大しますし、苦しい気持ちにもなります。
だからこそ、重要なシーンや人の感情が動くシーンとして重宝されるのです。
泣いた後は案外スッキリしますし、ストレス解消にもなります。
役者として「泣く」を使いこなすことができれば、
もしかしたら達成感も感じられるのかもしれません。
最後に
今回は【俳優の技術習得術】役柄研究③泣くための技術をお伝えしました。
『泣く』を使いこなせる俳優はなかなかいません。
あなたが俳優として『泣く』を使いこなすことが出来れば俳優としてのキャリアアップは間違いありません。
台本を読み込み、あなたらしい演技が出来るようにぜひ参考にしてみてください。
一朝一夕でできるものではありませんが、習得する価値はあります。
パートナーとの出会いや結婚、借金生活からの脱却、
理想と現実のギャップなどで心が苦しいことだってあります。
目標や計画をしっかりと立てて自分らしい俳優生活を過ごしてほしいです。
俳優として活躍する未来を明確に描いてもらうために執筆させていただきました。
あくまでも実体験で感じたことになります。
引き続きあなたが俳優として活動を継続していく限り力になるような投稿を続けていこうと思っております。
また、芸能アドバイジングや個人オフシャルサイト作成、SNS運用などの無料相談を承っております。
お話聞くだけでも問題ありませんが無償でアドバイジングをさせていただきます。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
あなたが俳優としてキャリアをスタートさせて、
大規模な商業映画でメインキャストとして現場で出会えることを楽しみにしております。
地に足をつけて目標へ向けて着実に一つ一つクリアしていきましょう!